年輪

年輪

最近は生活の、おつとめの奴隷になりさがっており、鬱々としていた。体力も気力もすりへらされ、なかなか創作までまわらない。そういうのが一番精神的につらい。自分から創作が無くなったら何も残らないのだと思う。

 

しかし昔に比べると、かなりマイペース度が増してるというか、ふっきれてきたというか、自分がやるべきことが見えてきたというか、若いころほどの焦りは少ない。結局自分は、頭の中の妄想空想絵空事を小さな世界に再現できれば満足なのだと思う。いろいろやってきたけれど、そういうことなんで、頭の中のイメージが何らかの形で具現化されればよいのだ。

 

そういう創作が仕事になればよいのだが、それよりも自分の世界をつきつめてしまいたいという思いの方が今は強い。死ぬまでに漫画家になればいいかと。昔からお前はのんきだと言われてきたが、そんなのんきな男だから創作なんていう見返りの期待できないものを何十年とできるのかもしれない。

 

しかし漫画家にはなってみたいので、まだ死ぬわけにはいかない。