ねずみの映画館

レミーのおいしいレストランというアニメがある。

人間とグルメなネズミが協力しておいしい料理を作る話だ。当然、不衛生なネズミが厨房で料理を作ることは内緒のこととして話は進む。レストランに来る客は人間だから当然だ。

 

しかしこれがもしレストランに来る客がネズミだったら話は違う方向に流れるだろう。昔話的なメルヘンチックなものになる。そこで今度は、そのアニメを見る客が誰なのかを想定しなおしてみる。普通のアニメ映画はお金を払った人間の客を喜ばせるために制作される。レミーのおいしいレストランももちろんそうだ。

 

ではこれが映画を見に来る客がネズミたちだったとしたらどうかと考える。役者はもちろんチューチュー言う。チューチュー吹替え版のレミー。仮に、ネズミに人間同様の知能があったとするならば、チューチュー吹替え版のレミーもそこそこ受けるんじゃないかとは思う。映画館もネズミに合わせて小さいものになるだろうが。

 

ではネズミが見て最高に楽しい映画はどんなものになるだろうか?僕はまだ考えてないし、わからないが、そうやって視点をネズミ目線で考えてみるのも面白いかもしれないと思った。発想するときそれがどんな内容かももちろん大事だが、それを誰に向けて発信してるのかということは意外と考えてないなと思った。それによって表現はかなり違ってくるのだが。

以上。