
台風が近づいている。台風で思い出すのは10年ほど前に住んでいた仙台でのこと。
一人暮らしで家賃2万7千円の昭和の香りが漂うボロアパートの一階に住んでいた時のこと。このアパートの洋式の便座には「洋式トイレの使い方」が便器のふたの裏に図解されているなど、洋式トイレが珍しかった時代の名残あり。ねんきが入った木造で壁は薄く、すきま風が室内に流れ込み、温度的には外と中の違いがない。エアコンもなく夏は暑い。冬は朝、外と変わらない寒さで、室内で水抜きしてるのに風呂場の水道管が毎朝凍結する。そんなボロアパートの名前が「ライブリィドゥ」。たぶん「元気にいこうぜ!」みたいな意味だろう。皮肉な名前で笑うしかない。
そのアパートに台風がやってくる。こんなほったて小屋なぞ建物ごと吹き飛ばされやしないかと冷や冷やしたが、被害は思いもしないところにあった。天井から雨もり。まさかの。一階なのに天井から雨もり。。。アパートの外壁に台風の豪雨がうちつけられ、壁のスキマから水が天井裏に侵入。そのまま部屋の天井のど真ん中まで流れ、僕の机の上にしたたり落ちたのだ。あ然とした。今は台風でもそんな心配はないところに住んでいる。よかった。以上。
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